高血圧は遺伝する?原因と症状・予防と対策方法

血圧には、「収縮期血圧(高い方の数値)」と「拡張期血圧(低い方の数値)」のふたつがあります。

高血圧(hypertention)とは、この二つのうちいずれか、あるいは双方の数値が一定以上高い場合を言います。

高血圧の原因と症状、予防と対策方法についてまとめました。

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高血圧の基準値

高血圧とは、どれくらいからを言うのでしょうか。

血圧値の基準は、「高血圧の予防・発見・診断および治療に関する米国合同委員会(JNC)」により、以下のように定められています。

成人(18歳以上)の血圧分類


(世界保健機関/国際高血圧学会)

上が120以下で下も80以下の人は正常値、それ以外の人は要注意ということになります。

高血圧の原因

高血圧には、いくつか原因があります。

高血圧は遺伝する?

現代では、体質や性格のかなりの部分が遺伝に由来することがわかってきていますが、血圧も例外ではありません。

両親とも高血圧である場合、その子供は60%が高血圧になると言われています。

両親のうち一方が高血圧の場合、子供は30%の確率で高血圧になる可能性があります。


このように、高血圧は遺伝性の高い体質ではありますが、両親が高血圧症であっても、必ずしも子供が高血圧になるわけではありません。

生活習慣の改善やストレスコントロールなどによって、高血圧の発症を予防したり遅延したりすることも可能ですので、家系的に高血圧が気になっている方は特に、しっかりと予防方法を実践していきましょう。

本態性高血圧

病気など、特段に体の異常が見つからないのに高血圧症になっている場合を、本態性高血圧と言います。

病気などの原因がない高血圧においては、遺伝による体質が主な原因と考えられますが、それ以外にも、塩分の多い食事の取り過ぎや、寒冷な地方において部屋ごとの温度差が激しいなどの環境肥満などが原因となることもあります。

また、高齢になると、動脈硬化の進行に伴って高血圧傾向に傾いていきます。

他の病気が起因する2次性高血圧(症候性高血圧)

腎臓病や内分泌系の病気などにおいては、血圧を上昇させるホルモンが過剰に分泌され、高血圧に傾いてしまうことがあります。

このように、他の病気による原因であることがハッキリしている場合の高血圧のことを、2次性高血圧(症候性高血圧)と呼んでいます。


2次性高血圧は、高血圧患者全体の5%未満程度と推定されていますが、若年層においては、2次性高血圧の割合が高い傾向にあります。

塩分の多い食事で誰もが高血圧になるわけではない

塩分の多い食事をを取り過ぎる人が、必ずしも高血圧になるわけではありません。

しかしながら、体質によっては、塩分に対する感受性が高い人がいるようです。

このような体質の場合、塩分摂取量が多くなると、すぐに血圧に影響します。


塩分を取り過ぎると、血液中の塩分が増え、体は血中の塩分濃度を一定に保とうとして血液の量を増やします。

これが塩分の過剰摂取による高血圧のメカニズムです。

味の濃い食事をした後に、のどが渇いてたくさん水分を取りたくなるのはこのためです。


塩分に対する感受性が高い場合は、塩分を抑えた食事を心がけることで、血圧をコントロールすることが可能です。

ストレスで血圧が上がることも…

ストレスがかかると、私たちの体は交感神経が優位になって緊張状態になり、血管を収縮させ、脈拍も速くなるため、血圧が上がります。

また、血圧を上昇させる物質・カテコラミンが分泌されるため、より血圧が上昇しやすくなります。

寒い地域・寒い部屋に住んでいると高血圧になりやすい

居住している地域の気候や住んでいる部屋の温度も、血圧に関係してきます。

最近のデータでは、室温が18度以下の部屋に住んでいると、健康障害を引き起こすリスクが高まるとも言われ、低室温に居住していることは、加齢、肥満、喫煙、塩分摂取などの代表的な高血圧危険因子よりも、発症確立が高いとされています。

寒冷地で室温の低い部屋に住んでいる方、部屋と廊下やお風呂などとの寒暖差が大きい家に住んでいる方は、ご家庭の暖房システムを見直した方が良さそうです。

肥満は高血圧の原因になりやすい

肥満になると、大きな体に、より多くの血液を送り出さなくてはならなくなります。

そのため、同じ人でも太れば血圧が上昇し、やせれば降下していきます。

また、太ると摂取エネルギーも増え(食べるものの量や質の変化)、糖尿病や脂質異常症につながり、動脈硬化、ひいては高血圧につながっていくケースが多いようです。

飲酒と喫煙と高血圧の関係

体質にもよりますが、飲酒は少量であれば血圧を下降させるケースもあります。

しかしながら、大量のアルコールを長期にわたって飲み続けていると、やはり高血圧につながります。


喫煙は、タバコに含まれるニコチンが交感神経を刺激し、一時的に血管を収縮させる物質が分泌されます。

ただし、長期的に喫煙していることと高血圧との関係は薄いようです。

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自覚しにくい!?高血圧の諸症状

高血圧は一般的に、目立った自覚症状が感じられないケースが多く、健康診断の結果や、他の病気で検査を受けたときなどに判明することが多いようです。

血圧が高くなり始めた初期の頃、以下のような症状が出ることがあります。

【脳神経症状】頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、手足のしびれ、頭が重い
【循環器症状】動悸、脈の乱れ、心臓部の圧迫感

など。

しかし、ある程度高血圧の期間が持続すると、自覚症状が消えて行ってしまうことが多いようです。


この段階で適切な治療や予防・対策方法を取らずに放っておくと、高血圧に起因するあらゆる病気を引き起こしてしまう可能性があります。


さらに高血圧が悪化し、通常より大幅に・しかも急激に血圧が上昇して、200mmHgを超える程度になると、激しい頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気、嘔吐などに見舞われる高血圧性脳症につながることもあるため、注意が必要です。

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高血圧の予防・改善方法

遺伝性の高血圧であっても、生活習慣の改善・食事改善で高血圧を予防・改善していくことができます。

塩分を取り過ぎない

高血圧が気になっている人は、食事の塩分に留意し、味付けの濃すぎるものは避けるようにしましょう。

出汁をしっかりとり、しょう油の代わりにポン酢を使ったり、薬味を使うなどの工夫をすることで、「味付けが薄い」と感じることなく塩分を控えめにしていくことが可能です。

ストレスコントロールをする

ストレスを強く感じることが多いと、血圧や血管に悪影響を及ぼします。

ストレスを感じたら、出来るだけその場で対処し、ストレスケアをするよう心がけましょう。

運動不足を自覚している人は、定期的にウォーキングやサイクリングに出掛けるなどして、日常とは違う気晴らしの時間を持つようにしましょう。

冬は部屋の温度を20度前後に

寒い部屋に住んでいると、それだけで血圧にも影響し、健康に害を及ぼしてしまうことがあります。

冬は、できるだけ部屋の温度を20度前後以上に保ち、快適な温度で過ごすよう心がけましょう。



以上です。

皆様のお役に立てれば幸いです。

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