この体調不良は更年期によるもの?それとも別の病気…?
人によって、多様な症状があらわれると言う更年期障害。
具体的にはどのようなものが更年期障害と言われているのでしょうか。
多岐にわたる更年期障害の諸症状・不定愁訴
知覚過敏や皮膚のかゆみ、関節痛、イライラや憂うつな気分など、具体的な症状があるにもかかわらず、直接的な原因が見つからない症状の総称を不定愁訴(ふていしゅうそ)と呼びます。
「本人にははっきりとした不快症状があるのに、診察を受けても特に異常はみつからない」というケースで、更年期障害の一つとしてよく見受けられる特徴的な症状です。
自律神経の乱れが主な原因であると考えられていますが、はっきりとした原因の特定が困難なため、長期化してしまうこともあるため、症状がでたら早めに対処することが大切です。
不定愁訴の諸症状
● 理由もないのに体全体がだるい
● 異常に疲れやすくやる気が出ない
● じっとしていてものぼせやほてりを感じる
● 急に汗が出ることがある
● 腰痛・肩こり・頭痛
● めまいや耳鳴り
● 動悸、立ちくらみ
● 関節などの痛みがある
● 皮膚がかゆい
● イライラしやすく、怒りっぽくなった
● 理由もなく不安を感じる・憂うつな気分になる
● 不眠症状がある
その他、更年期障害が原因で出る意外な症状
上記以外にも、更年期障害では意外な症状が出ることがあります。
● 物忘れが目立つようになり、記憶力が悪くなった
● 落ち込みやすくなった
● 動機や息切れがある
● 手足がしびれる・冷える
● 寝つきが悪い
● 頻尿や尿漏れがある
● 性交痛がある
● 目や口などの粘膜の乾燥
● 脂肪が付きやすくなった
● 排便異常(下痢・便秘)
● 食欲不振
● 冷たいものを口にすると今までになく強い刺激を感じる
…など。
他に思い当たる原因もないのに、上記のような症状がある場合は更年期障害の可能性があります。
内科を受診しても原因がはっきりせず改善しない場合は、婦人科を受診してみましょう。
ホットフラッシュって何?
更年期障害による不定愁訴の中で、もっともよく見受けられる症状が、特に運動などをしているわけでもないのに突然出るのぼせ、発汗などのホットフラッシュと呼ばれるものです。
何の前触れもなく突然生じるケースがほとんどのため、外出したり人と会ったりするのを避けてしまったりなど、日常生活に困難を感じるケースも…。
ホットフラッシュは、閉経を迎えた女性の半数以上に見られる症状で、1年から数年、場合によっては長期にわたって患ってしまう場合もあります。
このうち、治療を要するケースは約25%、4人に1人程度と言われています。
考えすぎ・悩み過ぎることで症状を悪化させてしまうこともあるのが更年期障害。
「特に症状が重いわけではないから」と思っていても、あまりにも気になるようであれば、安心材料として受診してみるのも一つの手段です。
女優の原日出子さんは、婦人科の受診によって更年期障害が劇的に改善したそうです。
食事の改善や生活環境の改善、精神的な安定によって症状が良くなることも多い更年期障害。
一人で悩みすぎないことが大切です。
コメント
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[…] 40歳を過ぎたら、更年期障害などの症状も知っておき、目立った変化があれば婦人科などを受診しましょう。 […]