要介護にならない健康長寿の秘訣とフレイルのセルフチェック項目

誰だって、同じ長く生きるなら健康なままでいたいですよね。

要介護におちいる危険性の高い「フレイル」になる前に、健康長寿のままで生きていくための秘訣と、あなたのフレイル危険度をチェックしておきましょう。

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参考:2017年9月17日放送「健康カプセル!ゲンキの時間」
医学解説:東京大学高齢者総合研究機構 教授 飯島勝矢 医学博士 他

健康寿命を延ばすカギは「フレイル」

健康なまま長生きするために大切なことと言ったら、何より「適度な運動」と「バランスの良い食事」です。

フレイル状態を予防するためにも、どちらも欠かせない大切な要素であると言えるでしょう。

フレイルとは

フレイルとは、虚弱や老衰などを意味する英語「frailty(フレイルティ-)」が語源で、「虚弱状態」を意味し、要介護ほど弱っているわけではないものの、一歩手前の状態であることを表します。

このフレイル状態に陥った時に、どんな選択をするのか、どういう生き方をするかによって、「その後の健康寿命が大きく左右される」と言われています。

フレイルセルフチェック項目

自分がフレイル状態におちいっているかどうか、気になるところですよね。

フレイルのチェック項目がありますので、いくつ当てはまるか確認してみて下さい。

※ポイント数が多いほどフレイル状態である危険性が高いです。

【下記の2問は、『はい』なら1ポイントカウントしてください】

1.物忘れがすごく気になる
2.お茶や汁物でむせる 
3.昨年より外出回数が減っている

【ここからは、『いいえ』なら1ポイントカウントしてください】

4.健康に気を付けた食事を心がけている
5.野菜と主菜(肉または魚)を両方毎日2回以上食べる
6.さきいか・たくあん等の固さの食品を噛み切れる
7.30分以上の汗をかく運動を週2日以上・1年以上している
8.歩行または同等の身体かづ等を1日1時間以上している
9.同年代の動静と比べて歩く速度が速い
10.1日1回以上は誰かとともに食事をする
11.自分は活気にあふれていると思う

いかがでしたか?

6ポイント以上だと、将来フレイルにおちいる危険性があります

フレイルにおちいった時、どちらの生き方を選択するかが重要!

飯島勝矢 医学博士によると、フレイルにおちいった時期というのは、努力して健康状態に戻すか、そのまま要介護状態の方向へ進むかの分岐点である、とのこと。

まだ要介護でないならば、頑張れば健康を取り戻せるということです。

要介護状態に突入してしまっている人であっても、軽度ならば努力によって少しでも状態を改善することができます。

まだ間に合う」状態、それがフレイルなのです。

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人との交流が第3の健康のカギ!

適度な運動とバランスの良い食事に加えて、健康長寿に欠かせないもう一つ大切な要素があります。

それは『人との交流』。

孤独は気力をなくし、活力を奪います。

 
でも、高齢になってから新しい交流の場を見つけるのは、なかなか難しい事のような…?

80歳を過ぎたウインドサーファーNさんは64歳デビュー!

神奈川県に住む男性・Nさんは、現在81歳。

現役のウインドサーファーです。


(イメージ写真)

Nさんは学生時代こそボート部に所属していたものの、就職後は定年まで特別な運動をすることもなく過ごしました。

定年後、ボート好きだった若い頃の想いを胸に、再び海でのレジャーをやってみようと決意しますが、40年分の体の衰えが行く手を阻みます。

坂道を上がっても息切れが激しく、公園を一周することもできない状態でした。

 
Nさんはあきらめず、3年かけて体力回復に挑みました。

手段はサイクリングですが、最初は短い距離から始めて少しずつ距離を伸ばし、今では15㎞の距離を毎日走行しているそうです。

その甲斐あって、今では50段の階段も一気に駆け上がれるほど。

 
そんなNさんも、ウィンドサーフィンを始めるにあたっては、不安と抵抗がありました。

「マリンスポーツは若者のやること」というイメージがあったため、はじめてサーフショップに飛び込むには勇気が必要だったそうです。

「若者たちに受け入れてもらえるかどうか…?」と不安だったNさんですが、それでも海に戻りたいという強い思いがNさんの背中を押しました。

今ではショップの最年長サーファーとして人気者になっているそうです。

 
飯島勝矢博士によると、81歳のNさんの状況は「相当すごい」ことであり、「フレイル状態の予防も相当なもの」なのだそうです。

フレイルチェックで該当項目が6個以上見つかった人でも、そこで危機感を抱いて、「一つでもポイントを減らすよう頑張ろう」と思うのか、「もう年だからしかたない」とあきらめてしまうかが、はっきりとした分かれ道になっていきます。

90歳の卓球女子・デビューは定年後!

卓球を楽しむHさんは、90歳の女性。

Hさんは、東京卓球選手権大会2017・90代の部で準優勝を勝ち取るほどの腕前の持ち主ですが、Hさんの卓球デビューは定年後でした。

 
卓球は、心肺機能や脳活性に効果的で、高齢者にお勧めのスポーツとされています。

 
Hさんは、90歳ながら髪はしっかりブローして整えられ、メイクも控えめながらバッチリ。

透明ですがネイルもキレイにしておられます。

 
飯島勝矢博士によると、身だしなみをキチッとしているということ、外出する時に少しでもきれいでいたいという気持ちは、フレイル予防。改善に大きくかかわっているのだそうです。

 
今までは、身体的な能力の衰えをさして「虚弱」と言われてきましたが、現在では、社会性も大切であると言われるようになってきています。

フレイル予防には、「体」と「心」、そして社会性-社会とのかかわり-がとても大切なのです。

社会との接点をなくした孤独な生活は、運動量も減り、食事もおろそかになる傾向が強いと言われています。

社会性をいかに底上げできるかが、フレイル予防の第3のポイントとなってきますので、今現在何歳であっても、新しい社会に飛び込んでいく勇気を持ってみましょう。

 
一度社会性の歯車が回りはじめれば、心や体の歯車も回るようになります。

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外出できなくてもできる!好きなこと・楽しめることがある!

そうは言っても、そう簡単に外出の目的を見つけられる人ばかりではありませんね。

今年の春、アップル社のCEO・ティム・クック氏が、ある日本人の高齢女性のことを紹介しました。

その女性の名は、若宮正子さん・82歳。

紹介された理由はなんと、若宮さんが「史上最高齢の現役プログラマー」だったからです。

 
若宮さんが開発したのは”Hinadan(ひなだん)”というアプリ。

Hinadanは、スマホを苦手とするシニア向けのゲームで、お雛様をきちんと所定の位置に並べると言うシンプルなゲームですが、若宮さんはそのアプリのプログラムを自分でコーディングして開発しました。

 
若宮さんはなんと、コンピューターの専門学校などには一切いかず、独学でプログラミングをマスターしたのだそうです。

若宮さんのコンピューターデビューは、60代になってからでした。

 
介護で外出もままならなかった若宮さんは、「コンピューターがあれば世界とおしゃべりできる」という雑誌の広告を見てコンピューターを衝動買いしたものの、ネットに接続できるまで3か月もの月日を費やしたと言います。

高齢者同士の掲示板に初めてネットでつながった時は、とても感動したそうです。

その時に受け取ったウエルカムメッセージが『人生60歳を過ぎると面白くなります』というもの。

 
アプリ開発で分からないことは、ネットで知り合った仲間が教えてくれました。

現在では、高齢者にパソコンを教える活動で日本中を駆け回っているそうです。

 
若宮さん曰く、
「何かを始めるのに遅いということはない。
いつまでも好奇心を持って、好きなことを続けるのが幸せ」

…心に響きますね。

 
「健康でいたいから、健康増進のために何かする」と言う人より、「○○がしたい」「○○が好きだからずっとやってきた」と言う人の方が、続けられるようですし、結果的に若々しく見えています。

「昔からやってみたいと思いながら『もう歳だから』とあきらめていた」ことや、行ってみたい場所や食べてみたいものがないか、外に出て探してみましょう!


 
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