ピロリ菌の感染源と治療方法、胃炎や胃がん・胃潰瘍との関係性

様々な胃腸のトラブルに起因すると言われているピロリ菌。

どんな状況において、ピロリ菌に感染してしまうのでしょうか?

ピロリ菌が胃の中に住んでいると、どんな病気にかかりやすいのでしょうか。

除菌方法は…?

スポンサーリンク

ヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)とは

ヘリコバクター・ピロリ、通称ピロリ菌とは、ヒトなどの胃壁に生息するらせん上の細菌です。

4~7本の鞭毛(べんもう)を使って胃の中を活発に動き回って増殖し、胃粘膜に様々なトラブルや障害を生み出します。

胃には、食べ物を消化するほどの強力な胃酸があるため、1982年にヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)がヒトの胃から発見されるまで、胃に常住する細菌など存在しないと考えられてきました。

2165

最近では、ピロリ菌を除菌することで胃潰瘍や十二指腸潰瘍の再発を防ぐことができるということがわかってきています。

つまり、胃に関連するトラブルの多くにピロリ菌が関連していると考えられるようになっているのです。

スポンサーリンク

ピロリ菌の感染源と年齢

感染源

ピロリ菌の感染源としては、井戸水や湧水、古くて不衛生な水道管からの水などのように、生活環境の良くない状況下において、水や食べ物から口に入り、感染すると考えられています。

衛生環境の良くない国や地域においては、若年層の感染率が高いことがわかっています。

日本では、20代くらいまでの若年層の感染率は低く、60代以上の世代においては感染率が8割以上となっています。

感染する年齢

ピロリ菌に感染するのは、5歳頃までの幼児期です。

つまり、ピロリ菌に感染している人は、5歳頃までに何らかのかたちでピロリ菌に汚染された飲食物が口に入り、菌が胃に定着してしまったということ。

成長とともに胃酸の強度が整ってくるので、それ以降はピロリ菌が口に入っても定着することはなくなります。

ですから、ピロリ菌の検査は大人になってから一生涯に1回だけ行えば良いということになるわけですね。

ピロリ菌と病気との関連性

ピロリ菌は、胃腸に関わる様々な病気の原因になっている可能性が指摘されています。

2164

胃潰瘍・十二指腸潰瘍萎縮性胃炎(慢性胃炎)急性胃炎などは、ピロリ菌の除菌によって、かなりの確率で病気の回避または改善ができる可能性がありますが、胃がんにまで進行してしまってからでは遅すぎます。

ピロリ菌検査と除菌がまだの人は、できるだけ早く済ませてスッキリしてしまいましょう。

上記の他にも、ピロリ菌が関係すると思われる病気として

● 胃ポリープ
● マルトリンパ腫
● 慢性じんましん
● 特発性血小板減少性紫斑病(とくはつせいけっしょうばんげんしょうせいしはんびょう)

などが報告されています。

ピロリ菌の検査と除菌方法

ピロリ菌の検査方法

現在の日本では、胃潰瘍・十二指腸潰瘍と診断された場合に、保険診療によるピロリ菌検査が適応されます。

検査方法は、内視鏡検査によって胃粘膜を採取し、ピロリ菌の有無を調べる方法、血清抗体法、尿素呼気試験法、検尿法、糞便抗原測定法などがあります。

自費診療では、呼気(吐いた息)の二酸化炭素を分析することでピロリ菌の有無を調べる尿素呼気試験法が一般的ですが、どの方法を採用するかは医師に確認し、費用なども含めてよく相談してみましょう。

保健の効かない自費診療の場合であっても、検査費用は数千円程度で済む場合がほとんどです。

ピロリ菌の除菌治療

現在の日本では、検査と同様、胃潰瘍・十二指腸潰瘍と診断された場合のみ、保険診療による除菌治療が可能です。

除菌方法は簡単で、処方された薬(通常3種類程度)を1週間~数週間程度服用します。

副作用としては、10%程度の人に軽度の下痢・軟便の症状がみられることがあります。

これにより、およそ90%の人は除菌が完了しますが、最近では耐性菌も増えてきており、再度のピロリ菌検査で除菌ができていないことが確認された場合は、抗菌薬の種類を強いものに変えての治療となります。

副作用としては、下痢や口内炎などの症状がみられることがあります。

ピロリ菌の再感染はある?

前述したように、ピロリ菌に感染する時期は5歳くらいまでと言われています。

成長してからピロリ菌が口の中に入っても、定住することはありません。

その他の感染症を避けるために、飲み水や食べ物などの衛生環境に注意することは当然必要ですが、ピロリ菌に関しては再感染を心配する必要はありません。

ピロリ菌検査と除菌は一生に一回、できるだけ早いうちに済ませてしまいましょう!

ピロリ菌がいない方が危険?胸やけ・胃が重いのは逆流性食道炎かも

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする