阿藤快さん急死の原因”サイレントキラー”大動脈瘤破裂胸腔内出血

俳優の阿藤快さんが急死されました。69歳でした。

2015年11月15日に亡くなっているのが発見されたそうです。

死因は「大動脈瘤破裂胸腔内出血(だいどうみゃくりゅうはれつきょうくうないしゅっけつ)」でした。

わずか2日前の13日には、スタッフと電話でお仕事の打ち合わせもしておられたとのこと…。

阿藤さんを襲った「大動脈瘤破裂胸腔内出血」とは、どんな病気なのでしょうか。

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当記事は、2015年11月17日放送「ワイド!スクランブル」を参考にしています。
病気や症状に関する解説は、大森赤十字病院心臓血管外科:田鎖治先生によるものです。

大動脈瘤が原因で大動脈が破裂する!

大動脈瘤は、動脈硬化が原因で起こる病気です。

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高齢化と共に、日本でもその症例数は増加の一途をたどっています。

動脈瘤で手術を受ける患者数は年間約8000人、動脈破裂で救急搬送される患者数は東京都だけで約400人と言われています。

阿藤快さんの大動脈瘤は胸部のもの。

つまり胸の部分にあった大動脈瘤が破裂したと考えられています。

大動脈瘤破裂とは

大動脈とは、直径2~3センチもある血管で、心臓から送り出される全ての血液を運ぶための、人体でもっとも太い血管のことを言います。

大動脈瘤とは、大動脈の動脈硬化が進み、血管の壁の弱い部分が、中を通る血液の圧迫を受けてふくらみ、コブのようになった部分のこと。

大動脈瘤破裂とは、さらなる血液の圧迫によって、大動脈瘤が破裂してしまうことによって起きるものです。

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ゆっくりと成長するサイレントキラー

大動脈瘤は急にできるものではなく、1年で約1~2ミリずつくらいのゆっくりした速度で成長していきます。

本人も変化に気づきにくく、破裂するまでこれといった症状らしき症状もほとんどありません。

そのため、大動脈瘤破裂は別名サイレントキラーとも呼ばれているのです。

破裂する前に発見されるきっかけとしては、たまたまほかの病気で受診し、CTを撮ってみて存在が確認された場合などです。

動脈瘤が破裂に至る頃には、動脈瘤の太さは6センチくらいに達しています。

2~3センチの大動脈が6センチの大きさになるまで、1年間で約1~2ミリのペースで膨らんでいくわけですから、動脈が腫れ始めてから破裂するまでは、相当の年数がかかっていると考えられます。

そのため、一度CTスキャンをとってみて動脈に異常が見られなかった場合、10年間くらいは大丈夫ということです。

自覚症状がほとんどないと言われる中、症状は…

このように、大動脈瘤があっても自覚症状はほとんどなく、自分で気づくことは難しい病気ではありますが、阿藤快さんは、亡くなる数日前から「背中や肩が痛い、毎日痛いところが変わる」などと、ある種の症状を訴えておられました。

動脈瘤は、破裂する前段階において、体のどこかに激痛が走ることがあると言われています。

大動脈が避けて破裂を引き起こす大動脈解離が進行していくと、左の肩甲骨あたりに痛みを感じます。

これは大動脈が背骨よりやや左側の背中を通っているため、この部分に痛みが出るのです。

阿藤さんの自覚症状のひとつ、「背中の痛み」はこれだったと考えられます。

大動脈瘤解離の痛みは、バットで殴られたような激痛になることもあると言います。

阿藤快さんは、痛みが生じた時に医療機関を受診し、痛み止めを処方され、服用して様子見をされていたという事ですが、やはり痛みがあるという事は何かしらの原因があるということ。

痛み止めはその場しのぎの対症療法に過ぎないため、あまりの激痛が続く場合は、適正な検査を受けることが何より大切です。

破裂のしかたで生存率が変わる

大動脈瘤は、一気に破裂してしまうと、大量出血によりほぼ100%の人が死亡してしまうそうです。

これに対し、徐々に破れる場合は、死亡率は約30%。

破裂してしまうと、体内の血液が一気に破裂した箇所に流れ出し、失血死となってしまうわけです。

大動脈瘤になりやすい人

大動脈瘤にかかりやすい人は、下記のとおりです。

・高齢者
・高血圧の人
・肥満の人
・食事の塩分が多い人
・ストレスが多い、ストレスを受けやすい人
・過度の飲酒をすることが多い人
・喫煙者

心当たりのある方は気を付けましょう。

大動脈瘤の予防対策

かかりやすいタイプの人がわかれば、予防策もわかってきますね。

・喫煙者は禁煙する
・飲酒は控えめに
・気分を発散してストレスコントロール
・バランスのとれた塩分控えめの食事を心がける
・充分な睡眠をとる
・適度な運動をする

大動脈瘤予防のために有効な運動

大動脈瘤を予防するためには、「適度な運動」が大切です。

過激なスポーツではなく、じんわり汗が出る程度のジョギングやウォーキングが有効。

ジョギングなら、会話ができるくらいのゆっくりペースですすみましょう。

ジョギングやウォーキングの時間を取るのが難しい場合は、1日1万歩前後を、1週間に3日以上歩くようにしましょう。

3日以上あけると良くない
ので、定期的な運動をクセ付けしてしまうのが良いですね。

大動脈瘤に限らず、病気の予防は毎日の生活習慣が大切です。

バランスのとれた食事、脂肪をため込まない適度な運動。

健康寿命を延ばす生活を心がければ、大動脈瘤の予防にも自然につながっていくということですね。

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