「風邪を引いちゃった。ビタミンCをとらなきゃ!」
「風邪っぽいけど、ビタミンCサプリを飲んだから大丈夫!」
もはや常識のように言われている「風邪にはビタミンC」信仰ですが、実は全く根拠のない都市伝説だったって、本当…!?
ビタミンCを飲んでも風邪は早く治らない!
「風邪をひいたらビタミンC」は、医療業界では「間違い」と言うのが常識なのだそうです。
ビタミンCとプラセボ(偽薬)を使い、約9000人を対象に行われた研究調査では、
・風邪をひく回数
・風邪をひいてから治るまでの日数
のどちらにおいても、ほぼ変わらなかったという結果が出ています。
ただし、全く効果がなかったというわけでもなく、風邪をひく回数においては3%少なく、風邪が治る日数は6%ほど早く治ったというデータでした。
つまり、「ビタミンCは飲まないよりはちょっとマシ」という程度の効果はあるということですね。
ビタミンCは抗酸化力が高く、老化予防や細胞のターンオーバーなどを助けるのに大きな役割を果たす栄養素です。
その意味で言えば、日頃からビタミンCをとり続けていれば、長い目で見れば風邪をひいた時の免疫力を助ける役割を果たしているとは言えるでしょう。
だけど、「風邪をひいた!今からビタミンCを飲んで治そう!」と思って飲むものとしては、ほとんど効果なし、ということになるのですね。
風邪をひいた!と思ったら食べるべき食材
風邪には亜鉛
風邪をひいた!と思ったら、亜鉛を含む食材を食べるのが効果的。
亜鉛には、新陳代謝を促し、免疫力を強化する働きがあります。
亜鉛をとることで、風邪菌がのどや鼻の粘膜から侵入するのをブロックし、風邪の悪化を防ぐ効果があるのではないかと考えられています。
亜鉛を多く含む食材は、
牡蠣(カキ)
牛肉
豚レバー
凍り豆腐
するめ
煮干し
など。
中でも牡蠣はダントツの亜鉛含有量です。
ただし、効果的な食べ方は、かかってから24時間以内に食べることだそうです。
ウイルスが体内に定着してしまう前に免疫に働きかけるのが効果的ということですね。
もちろん、24時間を過ぎてしまったら効果がないと言うわけではないので、亜鉛を含む食材を積極的に食べて体力をアップさせておきましょう。
「風邪にニンニク」は正解
「風邪をひいたらニンニクを食べる」という人も多いと思いますが、こちらは正解です。
ニンニクのあの独特の匂い成分アリシンには、強い殺菌効果があり、ウイルスや細菌を撃退する効果があるのです。
風邪をひいた!と思った時に食べると良いのはもちろん、普段からニンニクを食べる習慣がある人は、そうでない人と比べて風邪をひきにくいそうですよ。
まとめ
ビタミンCは普段からまめにとるもので、風邪の特効薬ではない。
風邪をひいたら牡蠣・牛肉・ニンニク料理!
…と、覚えておいてくださいね。